その歴史600年!由緒ある商店街を救う復興促進マネージャーに挑戦!
「一本杉通りの復興方針」の5つの方針をもとに震災からの復興をアクションに移すマネージャー。地域と連携して防災意識を高める「井戸水マップ」づくりやイベントの企画・運営、情報発信を担当します。
能登半島地震で大きく被害を受けた商店街の賑わいを取り戻す
遡ること600年前、かの有名な前田利家が築き上げた城下町に形成された商人の町、それが石川県七尾市にある一本杉通り商店街です。
七尾市は、七尾湾を有する穏やかな港町。江戸時代~明治時代に、大阪と北海道を結ぶ北前船の寄港地として栄えました。そのため、一本杉通りには、北海道からの昆布を売るお店や植物ロウを主原料に自然の材料でできた和ろうそく屋さんなど、現在も40店舗~50店舗の様々なお店が立ち並んでいます。
2024年1月の能登半島地震で、一本杉通りは大きな被害を受けました。
しかし商店街の人たちは発災の 1ヶ月後から一本杉復興マルシェを開催するなど、再建に向けて動き出しています。地域の婚礼文化を取り上げた「花嫁のれん展」、”食”のイベント「うますぎ一本杉」などを開催し、一本杉通りがより発展するような企画を考え運営してきました。
一本杉通りの復興方針
各店舗の復興にも取り組みながら、商店街としての復興方針について、話し合いを重ね、2025年3月に「一本杉通りの復興方針」が策定されました。
「四季と五感と向う三軒両隣りを、ずっとずっと紡ぎ続ける一本杉通り」
これが一本杉通りの目指す姿です。そして、この実現のため、次のような方針を示しました。
【一本杉通りの復興方針】 (実現のための5つの方針)
方針1 明治から令和の家並みが息づく町
方針2 いろんな「屋」のふだんの魅力とハレの日の魅力
方針3 チャレンジを応援して目的地となる “お店” を増やす
方針4 まちの「復興」を外にひらく
方針5 井戸端のある町、災害に常に備える町
復興方針を推進するマネージャーはあなたです!
一本杉通りの被害と復興の現在地が見えた2025年は、一本杉通りの能登半島地震からの復興元年とも言えます。しかし「一本杉通り振興会」のメンバーは日々店を切り盛りしながら各店舗の復興に取り組んでおり、商店街活動に注力することは困難です。今、商店街の復興に向けて商店街活動を推進していくマネージャーが必要なのです。
一本杉通りでは過去3回インターン募集の実績があり、先輩インターン生たちが地域との関係を構築しながら成長し成果をあげてきたからこそ、今回のプロジェクトもあります。
【インターンの先輩たちが繋いできた一本杉振興会のインターンプログラム】
■1人目 『年に一度の食イベント「秋の大市」、3ヶ月に1度開催する「一本杉マルシェ」を成功させるイベントマネージャー』
■2人目 『若者をターゲットにした「一本杉マルシェ」、七尾市外の人へアピールをする「うますぎ一本杉」を成功させるイベントマネージャー』
■3人目 『地域経済を循環させるため商店街イベントと空き店舗解消を担う、新規出店者を増やチャレンジショップを企画実施するマネージャー』
■4人目のあなたは 『商店街、地域住人の想いを乗せた復興方針を実行する一本杉振興会の復興促進マネージャー』です!
これまで、イベントマネージャーや高校生カフェのチャレンジショップの運営など先輩インターン生たちは活躍してきました。
一本杉の振興のために、それぞれのアプローチで思考し行動しており、マイプロジェクトを設計して成功させた先輩もいます。
今回のインターンでは、一本杉通り振興会の復興促進マネージャーとして、策定されている各種イベントの開催に向けて、プロジェクトマネジメントやタスクの管理、広告戦略の仮説づくり、事業収支の管理など、主担当として活動することになります。
復興方針の内容に沿って、具体的に復興を形にするためのアクションを起こすプレイヤー、コミュニティの起点となるイベントやハレの日を作るマネージャーとしての経験は、きっとあなたの将来の役に立つことでしょう!
自然が豊かで、歴史のある街で、地域の一員になり、石川県能登半島で約半年間の住み込みインターン。一緒に、地域の商店街の復興と発展に挑戦しませんか?ぜひご応募お待ちしています!
プログラム要項
期待する成果 |
・復興方針の新規プロジェクトの達成(井戸水マップの作製) ・復興一本杉マルシェ/うますぎ一本杉の成功(集客目標等の各種KPIの達成、若い人やファミリー層が商店街のファンになるきっかけ作り) ・インターン生が主体となったマイプロジェクトの実践
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活動内容 |
【STEP.1】復興方針の詳細を把握して、商店街の皆さんに挨拶をしよう! ■関連 方針 1 明治から令和の家並みが息づく町 「一本杉通りの復興の方針」(冊子)を読み込み、これまでの復興への取り組みやこれからの課題感を把握しましょう。 復興方針が頭に入っている状態で一本杉通り商店街の皆様や地域の方々に挨拶まわりをすることで、一本杉通り商店街の現状をより深く知ることができます。 相手のことと自分のこと、互いを知ることで信頼関係を結びながら、一本杉通り商店街との関係性を築いていきましょう!
【STEP.2】復興方針の内容を実践しよう! ■関連 方針5「井戸端のある町、災害に常に備える街」 井戸水のマップづくりと打ち水イベントの企画・運営を行います。 震災時にも活かされた地域の資源でもある豊富な井戸水を環境づくりや防災設備という観点から利活用する震災後からの新たな取り組みの1つです。 一本杉通りの周辺井戸を所有者や利用者の声を集めて地域で共有したい情報を盛り込んだマップを作製します。 また地域住人を巻き込んだ「打ち水イベント(仮)」などでガーデニングの水やりで地域との連携や防災意識を高める活動を行います。
【STEP.3】より大きなイベントマネジメントに挑戦しよう! ■関連 方針2 いろんな「屋」のふだんの魅力とハレの日の魅力 方針3 チャレンジを応援して目的地となる “お店” を増やす STEP2のふりかえりを行い、活動の進め方についての学びをもとに、過去の「うますぎ一本杉」「一本杉復興マルシェ」の資料を読み込み、イベントの目的、検討事項、課題感を把握しましょう。そのうえで、今年度のイベントにスタッフとして参画し、各店舗の魅力や商店街としての情報発信やイベントマネジメントを実践します。 多様な参加者が関わる会議の推進の仕方、タスク管理方法、収支の作り方を学んでいきます。その中で自分の感じたことや考えたことは積極的に発言し、より効果的なマネジメントの仕方を提案できるとなお良いです◎
【STEP.4】マイプロジェクトに挑戦しよう! ■関連 方針3 チャレンジを応援して目的地となる “お店” を増やす STEP3のふりかえりを行い、次年度に向けた改善点をとりまとめます。これまでの経験をもとに、今度は復興方針にもとづいて、自ら商店街の中での企画をつくり、実践してみましょう。チャレンジショップをつくるもよし、商店街としての情報発信に取り組むもよし。自分の企画を理事会に諮り、自らが主体となって商店街でチャレンジしてみよう。
【STEP.5】復興方針をどこまで実現できたかの発表をしよう! ■関連 方針4 まちの「復興」を外にひらく いよいよプロジェクトの集大成となる成果の発表です。最終のイベント(一本杉復興マルシェまたはマイプロジェクトの企画イベント)時には事業者にも一本杉の魅力を発信していきましょう!(もしかしたら次の商店街インターン生がいるかも知れないので、後輩指導や引継ぎも行ってもらいます。)
※イベントスケジュール ▼第4回うますぎ一本杉: 2025年11月3日 ▼一本杉復興マルシェ: 日程調整中
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得られる経験 |
■多様な人が関わるプロジェクトの推進とマネジメントの実践 ■社会人としてのマナー、関係性の作り方の習得 ■多世代とのコミュニケーション力を磨く経験 ■人と人のつながりの中で生きる「能登の里山里海」の暮らし体験
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対象となる人 |
■将来、イベントの企画などに携わりたい人 ■将来、プロジェクトリーダーやマネジメントに関心がある人 ■色んな人と話すことが好きな人 ■将来、自分のお店を持つことや起業に興味のある人 ■不動産やリーシング、まちづくりに興味がある人
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期間 |
(長期)2025年8月上旬~2025年3月下旬※期間は相談可能(夏季休暇中の短期も相談可) |
活動条件(目安) |
■頻度:週3~5日程度 →石川県外大学生は「休学」での参加も可能 ※宿泊施設を利用する場合:インターンハウス(シェアハウス)を紹介 →滞在費17,000円/月(共同食費生活費/水道光熱費ネット代込み)
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活動場所 |
banco(株式会社御祓川) 石川県七尾市生駒町3番地3 |
募集人数 |
1人 |
活動支援金 |
30,000円/月 |
事前課題 |
雑誌「能登」の読み込み 一本杉noteの読み込み |
受入団体紹介
600年の歴史を守ってきた一本杉通り商店街の振興会です。
一本杉通り振興会では、能登半島地震で大きな被害を受けて、いまだに仮店舗のお店や縮小営業を余儀なくされている方が多くおります。けれど、私たちの先人たちは、明治時代の二度に渡る大火や戦争など、様々な困難を乗り越えて、これまでの一本杉通りを守り続けてきたということに気づかされました。震災をきっかけに多くの方々が、私たちの復興の取り組みに力を貸してくれています。一本杉復興マルシェをはじめ、復興方針づくりにも、多くの方の手が差し伸べられました。復興方針にもあるように、私たちはこれからの復興の道のりを「外に開く」次世代へ一本杉通り商店街を承継させるためこれからも新たな賑わい作りを模索していきます。
団体名称 |
一本杉通り振興会 |
設立 |
1960年 |
代表者 |
高澤 久 |
受入団体からのメッセージ
一本杉通り振興会長/高澤 久
今の時代に商店街は必要とされるのか、いつもそんなことを問いながら活動しています。小さな商いだからできるお客さんが個人として認識される場所、「あー、〇〇さんこんにちは」そんなふうに個人が個人として接することができるのが、商店街です。楽しく買い物ができるのが商店街だと考えます。いろいろな課題もありますが、商店街が活性化するため一緒に取り組んでくれる方の応募を待っています。
プロフィール
高澤 久
1972年11月 石川県七尾市生まれ
1996年3月 京都産業大学経営学部経営学科 卒業
1996年4月 株式会社日本香堂 入社
2001年7月 株式会社高澤商店 入社
2017年3月 同社 代表取締役 就任