迷ったら、わくわくする方に行く
わたしたちは時々立ち止まり、「私のやりたいことってなんだろう?」と考えてしまいます。生きていくというのは、その問いを携えながら、仮説を立てて実行していく営みなんだと思います。そして、「これこそ私の役割だ」と思えることに出会えたときに、私たちは大きな力を発揮し、役割を果たすために学ぼうとします。
私は高校生の頃からふるさとのまちづくりをやりたいと思っており、念願叶いコンサルタントとして七尾のまちづくりに携わるようになりました。入社したのは地元の小さなコンサルタント会社です。ゼネコンや大手コンサルタントなどチャレンジの舞台として魅力的な企業も多い中、迷いに迷った学生時代。しかし大企業で働くことよりも、1年目から裁量の大きい仕事ができるこの会社のほうが、私にとってはワクワクすることではないか!と決断したのが今へと続くスタートでした。数か月が経ったころ担当した業務の中で、市民の意見を取り入れて計画を立案するワークショップを思いついたときです。
「七尾の地で、市民がまちづくりに参加できる場をつくることが、もしかしたら私の役割ではないか」
その想いが私の心に湧き上がってきたとき、本当にお腹の底から胸が熱くなるのを感じたのです。自分の使命に気づいた瞬間だったと思います。
このようにわたし自身、迷いながらも行動を起こしてきたことが、後から見るとすべて繋がっていた感覚があるのです。渦中にいるときは分かりにくいのですが、ふと振り返ると、数々の選択を経て重なった経験(キャリア)が道を作ってきた(デザイン)と気づかされました。このように様々な経験と選択を繰り返しながら、自分らしく生きていく。これがキャリアをデザインするということだと、私は考えます。
心が動かされるところに従い、「迷ったら、わくわくする方に行く」。欲しい未来は、自分たちでつくっていくものだと気づく機会を、私たちはこの能登の地から発信します。あなたと同じように迷い、挑戦し続けているローカルの未来を担う経営者たちが、あなたとの出会いを楽しみにしています。
代表
森山 奈美
Nami MORIYAMA