集落の生き残りをかけた観光プロジェクトの仕掛け人と働く。
能登の小さな集落で、2016年から開始した”薬草の里”構想。
世界農業遺産に登録された能登の里山を舞台に小さな観光事業を動かします。
震災復興も担う多忙なプレイヤー達を取りまとめるマネージャー求む!
募集の背景
能登半島の西に位置する志賀町は、令和6年1月1日に発災した能登半島地震で最も大きい震度7を観測し、南北に細長くのびる志賀町では、輪島市に近い北部のエリアが甚大な被害となりました。
今回のインターンの舞台となる「熊野地区」は、ちょうど北部と南部の境目に位置し、11の集落で構成される地区です。
能登半島地震により多くの家屋が解体されてしまいましたが、人びとの暮らしを支えてきた里山の風景の美しさや豊かさは、今もその姿を残してくれています。
約10年前、この地域は、50年後に人口が1/2にまで減少すると予測されていました。
そこで当時、「故郷をなくしたくない」との想いで立ち上がったのが、本インターン受入担当者であり、熊野地区で農家民宿を営む女将・梢 正美さん。
熊野で生まれ育ち、結婚を機にUターンして農家民宿「古民家こずえ」をオープンさせました。農家民宿の立ち上げを皮切りに、これまで11期23名のインターン生が、熊野での「着地型観光」をテーマにした事業づくりに、地域と共に挑戦してきました。
「薬草」×「宿泊・体験」で小さな観光事業をつくる。
熊野地区は、田んぼや小川・手入れのされた山々・古民家など昔ながらの里山の風景が残る、田舎のゆったりとした時間が流れる地域です。
また、江戸時代後期、村松標左衛門(むらまつ ひょうざえもん)という豪農が、薬草園でこの地を治めていたという歴史がある地域でもあります。
この歴史を元に、古くはこの地に根付いていた”薬草”という切り口を手掛かりに、他の地域には無い「癒しと健康を提供するココにしかない滞在」を提供していきたい。
そして、その先に、この地域を気に入り、長くつながり続けてくれる人との出会いをつくっていきたいと思っています。
現在、ハード事業(滞在拠点の整備)とソフト事業(滞在プランや体験コンテンツの組成・磨き上げ/近隣エリアとの連携づくり)を同時並行していますが、滞在拠点の建設完了までには数年かかる見込みのため、地域内の宿泊事業者との連携を行いながら、今期は、主にソフト事業に注力していきたい考えです。
小さな地域の小さな観光事業を動かす、プロジェクトマネージャーを募集!
くまの地域では過去11年間、インターン生を活用しながら、少しずつこの集落で実現したい観光事業を作り上げてきました。
しかし能登半島地震での被災により、地域や梢さんの置かれている状況も変化し、地域内の限られた「人資源」が復旧のための活動に割かれ、特にこの1年間、観光事業を動かすことは、ほぼ困難な状況でした。
この遅れを取り戻し、復興に向かうエネルギーが高まっている今、再び事業を動かしていきたい。
そのために今、地域に必要なのは、梢さんの右腕となって『この小さな観光事業の全体を把握し、関係者を巻き込みながら事業を動かしていくプロジェクトマネージャー』。
連携するプレイヤー達とコミュニケーションを取りながら、今の能登・熊野をまるごと体験できる「滞在プラン」を作り上げること。復興期を走り続ける多忙なプレイヤー達を上手にまとめ、1歩ずつ事業を前に進めていくこと=過程をマネジメントする経験は、唯一無二の経験になるはず。
そして何より願うことは、インターン生自身がこの地域の自然や文化に触れて暮らし、楽しんで事業を動かしていくこと。
能登で、一緒に本気の挑戦をしてみませんか?
プログラム要項
期待する成果 |
<観光事業のマネジメントをしながら、滞在プラン開発が進捗すること> ① 子ども向け&子育て世代向け:キャンププラン ② インバウンド向け:滞在プラン(体験込み) ③ サイクリングコース:くまのコース ④ ワンコインの体験パッケージ など
<本プロジェクトで期待するマネジメント> ・関係者との円滑な諸調整 ・スケジュール管理 ・梢さんやくまの地域づくり協議会との事業進捗共有
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活動内容 |
【STEP.1】地域を知る&入り込む 梢さんや関係者の動きに同行し、能登半島・志賀町/熊野・周辺地域についての位置関係や特徴・雰囲気、住民の分布などの地理的な情報インプットに加えて、本プロジェクトで巻き込んでいくプレイヤー達への挨拶回りを通じて、関係性を作っていきましょう。また、暮らし面を共にする集落の住民たちとも関係性を築いておきたいところ。一方的に地域を知るだけではなく、同時に自分のことも知ってもらえるよう、積極的に日頃のコミュニケーションを取りましょう!
【STEP.2】事業進捗スケジュールを作成する 本インターン中に組成する滞在&体験プランは、子ども向け・インバウンド向け・サイクリングコースの3つ。それぞれのプラン組成を並行して進めて行くためのスケジュールを作成します。
【STEP.3】関係者を巻き込みながら3つの滞在&体験プランをつくる 今回、インターン生だけでなく、地域の関係者や観光の専門家と共にプラン作りを進めます。インターン生は、プロジェクトマネージャーとして、彼らとの打ち合わせや現地調査・フィールドワークの調整のほか、それらの事前準備~当日サポートも行います。
【STEP.4】体験モニターの実施&プランの磨き上げ STEP.3で組成したプランを、実際にお客さん(モニター)を入れて実施します。参加者アンケート等の結果や、実際の運営に課題がなかったかなどを精査し、より精度・質の高いプランに磨き上げていきましょう。 また、今後の運用に向けて、各プランを実施する際に必要となる備品や資料なども、ブラッシュアップして揃えていきます。
【STEP.5】事業報告書の作成 今後の販売に向けて、組成したプランに関する情報(プラン内容や運営上の連絡事項など)を、引継ぎも兼ねて事業報告書として取りまとめます。
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得られる経験 |
■ 能登の豊かな里山里海の地で、暮らしながら働く経験 ■ 周囲を巻き込み、人を動かしながらプロジェクトを動かす経験 ■ 小さくとも地域の未来に続いていく着地型観光事業に関わる経験 ■ 小さなビジネス・経営における「持続可能性」にチャレンジする経験 ■ 忙しい経営者をマネジメントし、自分自身も楽しく働く経験や考え方
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対象となる人 |
■ 集落のような地域で暮らし自分の人生を見つめる経験をしたい方 ■ プロジェクトを管理(マネジメント)することが得意な方(必須) ■ 人とのコミュニケーションが好き(苦ではない)で、仕事に活かせる方 ■ 思い描くゴールに向けて、「できる思考」を使って形にしていく経験をしたい方 ■ 「教えてもらう」立場より、受入企業と一緒に学び成長していく姿勢のある方
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期間 |
2025年10月~2026年3月のうち4ヵ月以上 →県外大学生は「休学」での参加を推奨(実績多数) |
活動条件(目安) |
■頻度:週3~5日程度 ■ 活動支援金:30,000円/月 ■ 運転免許があるとよい(車は貸与します)
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活動場所 |
■ 活動場所:石川県羽咋郡志賀町熊野地区 ■ 宿泊場所:活動エリアの空き家 ・ 15,000円/月(共同食費生活費/水道光熱費ネット/ガソリン代込み) ・最寄りのスーパー/コンビニまで車で10分 |
募集人数 |
1人 |
活動支援金 |
30,000円/月 |