- ピックアッププログラム
- 大学生向け
- 長期インターンシップ
街の市民大学で能登の復興に向けた新講座をつくろう!

「能登で何かしたい」気持ちを具体的な一歩につなげる講座で、市民大学をリスタート!
能登半島地震からの復興に向けて、能登で何かしたい!という想いを持っている人を対象に、関係性をつくりながら具体的なアクションをつくっていくプロセスをサポートする御祓川大学の新講座をつくり、運営するためのマネージャーを募集します!
募集の背景
御祓川大学は、設立10年を迎える市民大学です。「小さな世界都市という未来を育てる」ために「哲学」「技術」「実践」のサイクルを大切にしながら、市民がまちの未来のために一歩を踏み出すための学びの場を作り続けています。新型コロナによって、講座の多くはオンライン化し、能登半島地震によって一度、すべての講座が中止となるなど、大きく環境が変わりましたが、ここから始まる復興に向けての歩みを加速するため、市民大学としての機能を立て直していきます。

復興まちづくりの担い手を育てる
2024年に発災した能登半島地震からの復興に向けて、能登の人たちが立ち上がっていくのと同時に、「能登に関わりたい」と思いながら、具体的な行動に移せていない出身者や都市部で暮らしている方々が多くいらっしゃいます。まずは、知り、自分事として考えることから。御祓川大学という場から、チャレンジを生み出していくことで、復興の担い手を輩出していくことが急務です。
御祓川大学は、「小さな世界都市という未来を育てる」ために、市民がまちのために一歩を踏み出せる場所として、学びの場をつくってきました。能登半島地震によって、一時中断してしまったこの場を、もう一度動かしていく必要があります。

御祓川大学のプロジェクトマネージャーを募集!
御祓川大学のメインキャンパスとなる建物「banco(バンコ)」が、まちづくりの新拠点として生まれたのは2015年の10月のこと。今年で設立10年となります。
戦後に「北陸銀行」として建てられた後、長く電器屋として活用されたのち、空き店舗となっていた建物。それを大学生や地元民と共にリノベーションをすることになりました。
「商店街の入り口にある空き店舗を、まちづくりの拠点として生まれ変わらせる」というこの壮大なプロジェクトの担当者となったのは、2名のインターン生でした。まだ何もないところから、事業計画と資金計画をつくり、銀行からの融資に向けた資料をつくり、設計を担当する学生団体との調整を担当しました。「大学の無い能登で、誰もが自由に学び、培われた知識やスキル・想いが、地域に還元されていく場所になってほしい。誰もが伸び伸びと挑戦できる場所になりますように」というインターン生たちの熱い想いから、この場所に市民大学という機能をつくることになったのです。bancoというのは、イタリア語で「銀行」の意味。このネーミングも、大学生たちが考えたものです。「人が育ち、まちが育つ」。開校から現在にかけて、この場所では、実践を通して様々な学びと新しい挑戦が生まれています。
2015年からこれまで、bancoを舞台に、地元について学ぶ市民講座・プログラミング教室・新規事業を立ち上げたい人のためのチャレンジショップなど様々な学びと挑戦が生まれました。
インターン生が主体性を持って、バトンを渡しながら企画・運営してきた御祓川大学ですが、コロナや能登半島地震での被災により、充分な学びの場を提供することが困難な状況が続いていました。
しかし、徐々に復旧・復興が進んでいる今、改めて市民の学びが必要なタイミングにあると考えています。
今回のインターンでは、御祓川大学のマネージャーとして、メインキャンパス(banco)の運営・既存コンテンツの整理や情報発信をしていただきます。また、受け入れ担当とビジョンを共有しながら、新講座の企画・運営にも挑戦していただきます。
豊かな自然と歴史の息づく街で、地域の一員になり、石川県能登半島で約半年間のインターン。一緒に、市民のための学びの場を創造しませんか?ご応募お待ちしています!

プログラム要項
期待する成果 |
・新講座がリリースされ、受講生が決まっている状態 ・2~3万円程度の講座×20名=40~60万円の売上 |
---|---|
活動内容 |
【STEP.1】<会社と事業を知る>(1ヶ月程度) 【STEP.2】<コンテンツを運営する>(1ヶ月〜1.5ヶ月程度) 【STEP.3】<ニーズ調査・新講座の企画>(2ヶ月程度) 【STEP.4】<新講座の運営>(2ヶ月程度) 【STEP.5】<引き継ぎをする>(2週間程度) |
得られる経験 |
■ 能登の豊かな里山里海をロケーションに、暮らし・はたらく経験 |
対象となる人 |
■ 事業構築を通して、自身のキャリア形成のヒントを得たい人 |
期間 | 2025年10月~2026年3月のうち4ヵ月以上 →県外大学生は「休学」での参加を推奨(実績多数) |
活動条件(目安) |
■頻度:週3~5日程度 |
活動場所 | ■ 活動場所:banco(株式会社御祓川) 石川県七尾市生駒町3番地3 ■ 宿泊場所:石川県七尾市インターンハウス ・ 17,000円/月(共同食費生活費/水道光熱費ネット代込み) ・活動場所まで徒歩10分 |
募集人数 | 1人 |
活動支援金 | 30,000円/月 |
受入団体からのメッセージ
株式会社御祓川 代表取締役/森山 奈美
生きた「復興に向けたまちづくり学校」を動かそう!
御祓川大学は、インターン生たちがいなかったら実現しなかったプロジェクトです。このまちを「こうしたい!」と思う人の想いが、まちをつくっていきます。復興まちづくりが動いている能登でこそ、生きた現場があり、やろうとするプレーヤーが生まれつつあります。そんな復興の担い手を支え、つなぎ、共に学ぶ場をつくるプロジェクトです。これまで、能登に地縁の無かった人たちも、この講座をきっかけに能登で活躍する人になっていくことを期待します。これから全国のまちづくりで活躍するであろう、コーディネーターの卵であるあなたと一緒に、悩みながら、楽しみながら、プロジェクトを進めたいと思います。
- ピックアッププログラム
- 大学生向け
- 短期インターンシップ
【募集終了】にぎやかさを“つくる”のではなく、“育てる”という視点で、里海の暮らしのなかにある関係のひと粒を探していくプロジェクト

能登町の里海のエリアは、海と山に恵まれた集落が連なる場所。地震で傷ついた集落もありますが、暮らしは続いています。人や営みにそっと寄り添い、関わり方を探してみませんか。未来のにぎやかさを育てる一歩になります。
このプロジェクトについて
石川県・能登半島の奥に、小さな漁港をいくつも抱えた集落の連なりがあります。
町の名前は能登町。海と山がひと続きになり、車を少し走らせれば視界いっぱいに水平線が開けます。今回のインターンの舞台は、まさに“里海”の暮らしの只中にあります。
能登町の里海沿岸部は、2024年の地震とその後の水害で大きな被害を受けました。
岸壁や道路は傷つき、家屋にもひびが入りましたが、漁船のエンジン音と炊事の湯気は途切れることなく上がり続けています。静かに、しかし確かに暮らしは続いています。
町内のある港町では、震災よりもずっと前から「関係人口」と呼ばれる外からの人との交流を少しずつ積み重ねてきました。
能登町の里海には、ジブリ映画に出てくるような懐かしい海辺の情景が残っています。干潮になると磯が広がり、海藻を摘む人影が点々とし、沖では定置網を上げる船が揺れます。目を閉じればカモメの声と潮の匂いが混ざり合い、夕刻には空と海が溶けるように染まります。そんな毎日が、特別ではなく“あたりまえ”として続く地域です。
けれど課題もあります。震災被害と高齢化が重なり、網を繕う人、港を掃除する人、祭礼の準備をする人が足りなくなってきました。
それでも集落の人たちは希望を捨てていません。外から誰かが関わってくれることで、里海の暮らしがもう一度ゆっくりと動き出す——その手応えを感じ始めています。
子育てに奮闘する若い家族もいます。少ない人数で工夫しながら、港の祭礼を守り、季節ごとの魚の干物づくりや塩蔵ワカメの手仕事を大切にしています。
ただ、「関係人口って実際に何をすれば?」「どこまで頼っていいの?」——地域の人もまだ戸惑っています。だからこそ、お互いが無理なく楽しみながら、少しずつ関係を育てていければと願っています。
「長く暮らす必要はありません」——そう言うと誤解を招くかもしれません。本当は、できるなら長く関わってくださるのが何よりありがたい。でも、たとえば毎年同じ季節に数日だけでも訪れてくれる人がいれば、それだけで港は大きな力を得ます。
「また来てくれる」。その積み重ねが、祭礼の太鼓とともに港を“にぎやか”にし、里海が息を吹き返す道だと私たちは考えています。
特別なスキルは要りません。網を畳む、魚を箱に詰める、浜辺でゴミを拾う、おばあちゃんとお茶を飲む、子どもと磯遊びをする——そんな“ふつうのこと”が、ここでは心から歓迎されます。
そして、ある日ふと地域のおばあちゃんが言います。
「孫みたいな子がまた来てくれて、うれしいわ」
あなたが過ごす時間は、どこかの家庭にとって“あたらしいカタチの孫”になることもあるのです。
もう一つ、大切な約束をお伝えします。あなたがこの里海で考え、提案してくれたアイデアや企画は、体験で終わらせません。私たちはそれを地域の復興事業の「種」として必ず形にします。
あなたの想いと工夫が、実際のかたちとなり、祭礼や漁の現場で息づいていく——それこそがこのプロジェクトの核心であり、地域とあなたが本当に関わる証だと信じています。
能登町の集落の復興は、建物を直すことだけではありません。人と人との関係をやさしく紡ぎなおすこと。その一つひとつが未来をつくっていきます。
この里海と、どんなふうに関われるか。海と山と人のあいだで、ゆっくり探してみませんか。
あなたの関わりが、この土地に潮風を送り、小さな未来の芽を育ててくれることを、心から願っています。
プログラム要項
仕事内容 |
被災した里海集落が持続するための関係人口企画を考えて事業化するプロセス STEP1:寝床と風呂と食料調達の確保とご挨拶をしましょう。 STEP2:まずはひとつ、お手伝いから始めましょう。 STEP3:お手伝いや交流を探したり、つくってみよう。 STEP4:振り返り+事業化に向けた打ち合わせ(オンライン) |
---|---|
インターン生に期待する成果 | ・日常的な関わりや対話を通じて、「また来てほしい」と思ってもらえる関係性を築くこと。 ・「年に何回、どんな形で関わると良いか?」という問いに対して、自分なりの仮説やスタイルを持ち帰ること。 ・関係人口に対する住民側の不安や遠慮が、学生との関わりを通じて和らぎ、「また受け入れたい」と思ってもらえること。 ・一度きりの滞在では終わらせず、「次はこんなふうに関わってみたい」という想いを言語化すること。 |
インターン修了時に得られる経験 | ・日本古来からの里海文化を肌で感じる ・古民家の維持から学ぶ“暮らしをつなぐ知恵” ・里山集落がどのような対話で形成されているかの知見 ・旬の夏野菜に触れる“季節のリズム”の体験(本当の野菜の美味しさ) ・震災、水害を乗り越えて暮らす“日常のたくましさ” ・子育て世帯との対話から見える“地方の暮らしのリアル” ・能登にまた帰って来ることができる場所と家族 |
対象となる人 | 募集人数:1-2人(高校生不可)
・里山の暮らしを体験したり、楽しみたい人 |
活動条件 | 活動スタイル:住み込み 活動期間:8月中旬~9月上旬(要相談) 活動頻度:日の出から日の入りまで。概ね日中。 活動支援金:なし 交通費:自家用車必須。ガソリン代の補助あり 宿泊費:なし 宿泊先:ホームステイもしくは集会所など |
活動支援金 | あり |
団体の紹介
来てもいい、通ってもいい。関わることで、集落は強くなる。

能登町定住促進協議会は、石川県能登町において移住・定住の促進、関係人口・交流人口の創出を通じて、地域の活性化と持続可能な集落づくりを推進する一般社団法人です。町内各地で人口減少や高齢化が進むなか、地域内外の多様な人々の関わりを支える仕組みづくりを行っています。令和6年の能登半島地震および大水害以降は、特に被災集落の復旧・復興支援に注力し、地域住民と外部人材が協働しながら新たな暮らしの再建とコミュニティの再生を支援しています。行政や企業、大学とも連携しながら、関係人口による「賑やかな過疎」の実現を目指しています。
代表者 | 田代信夫 |
---|---|
設立 | 2015/04/01 |
従業員数 | 7名 |
ホームページURL | https://nototown.jp/ |
住所(郵便番号なし) | 石川県鳳珠郡能登町宇出津ト字29-2 コンセールのと1F(仮事務所) |
受け入れ団体からのメッセージ
能登半島地震で被災した里海集落の姿と、強く美しく、たくましく集落活動を再建している想いを感じてください。能登の復興として何が本当に望まれているのか、少しでも伝わると嬉しいです。

能登町定住促進協議会 専務理事/移住コーディネーター 森進之介
石川県金沢市出身。民間企業や起業などさまざまな職業を経験した後、2015年、家族とともに石川県能登町に移住。移住を検討していた当時、地域から「移住コーディネーター」の仕事を紹介されたことをきっかけに、地域と人をつなぐ役割を担うようになりました。現在は、能登町定住促進協議会の専務理事として、町内の集落支援や移住・定住、関係人口の受け入れ体制づくりを進めています。令和6年の能登半島地震では、自宅を失い、家族にも大きな影響がありましたが、地域の方々とともに再建に向けて歩んでいます。「また来てくれた」と言ってもらえる関係を大切に、外の人と地域の未来をつなぐ活動を続けています。