朝日と夕陽が出会う「さいはての地」で、道の駅の復興を描く。
能登半島地震による被災で長らく営業再開ができずにいた道の駅狼煙。
経営主体も変わり、再スタートしたこの道の駅がこの先地域で果たしていくべき役割とは何か。
地域のニーズを調査し、道の駅の未来を描きます。
このプロジェクトについて
■ 「さいはて」と呼ばれる能登半島の最北端の町。
昨年、最大震度7の大地震に見舞われた能登半島は、9つの市町から成る日本海側最大の半島です。今回インターンの舞台となるのは、半島の先端に位置する珠洲市の中でも最北に位置する漁村「狼煙地区(のろし)」。その立地から、「さいはての地」と呼ばれ、ちょうど外浦と内浦との接点に位置することから、狼煙地区にある禄剛崎岬は「海から昇る朝日と、海に沈む夕陽」が同じ場所で見れることで有名です。
また、約50世帯100人が暮らす狼煙地区は、大地震の激しい揺れに続いて津波も到達した地域ですが、
地域住民のつながりと日頃の訓練から、1人も犠牲者を出すことがなかった地域としても知られています。
■ 幻の大浜大豆を復活-地豆腐をつくる「道の駅狼煙」。
そんなさいはての地にある、観光客と地元民の憩いの場「道の駅狼煙」は、2010年にオープンした地元出資の小さな道の駅です。インターンの受入先であるこの道の駅を語る時、欠かすことができないのが”地豆腐を巡るストーリー”。この地域に暮らす1人のおじいさんが長く守り育ててきた幻の大豆-大浜大豆から作られる、甘みとコクが強いお豆腐や豆乳ソフトクリームが看板商品です。能登半島地震の被災により長らく営業が出来ずにいましたが、運営会社も刷新され、今年5月にようやく再開することができました。
■ 再出発。これからも地域に愛される道の駅であるために。
5月23日の再オープンの日。道の駅には、たくさんの地元住民が訪れ、震災前からレジを担当していたスタッフとの再会を喜んでくれました。運営会社も新しくなったことから、「どんな道の駅が求められているのか」「どんな道の駅を目指していけると良いだろう」という問いに向き合う必要があります。そこで、今回のインターンでは、地域に暮らし、地域住民との関係性を丁寧に結びながら、今、この地域にどんなニーズや期待があるのかを調査します。そして、すぐに取り入れられるところは、取り入れてみる!「さいはての道の駅」の再スタートを一緒に歩むインターンです!
プログラム要項
仕事内容 | 【STEP1】狼煙地域&道の駅狼煙を知り、 魅力を発信する インターン期間を通じて、道の駅狼煙の店頭に立ち、接客や運営のお手伝いをしながら、地域の日常や魅力に直接触れます。 日々の活動を通して感じたことをSNS(Instagram)で発信し、狼煙地域の魅力やリアルな風景を外部に伝える役割も担います。 ※店頭での活動とSNS発信は、定例的な日課として継続。SNSの発信方法は、事前にスタッフと打ち合わせします。 【STEP2】住民の声を聞いて、取りまとめる 狼煙地域に住む人々から、道の駅狼煙に期待することや、商品・サービスに対するニーズや生活の中の課題を聞き取る調査を行いましょう。道の駅に訪れるお客さんへのインタビューに加え、お出かけが困難な方には戸別訪問も実施します。※必要に応じてアンケートも活用し、無理のない範囲で住民の声を広く集めます。調査で得られた住民の声や気づきから、道の駅狼煙のサービスや商品の改善に役立ちそうなポイントを整理して取りまとめます。
【STEP3】道の駅狼煙の商品やサービス改革案を考える STEP2でまとめた「住民の声」や「気づき」をもとに、道の駅狼煙のサービスや商品の改革につながる提案を考えます。たとえば:店内POPや掲示の見直し、SNSでの発信テーマの提案、新しいイベントの試験的実施、商品陳列の改善 など(調査結果による)
【STEP4】住民の声をもとに、小さく試してみる STEP3で提案して採用されたアイデアを、スタッフと相談しながら実践しましょう。実践後は、関係者と振り返りを行い、「住民の声がどう活かせたか」「今後にどうつなげられるか」を考え、記録にまとめてスタッフに引き継ぎます。 |
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インターン生に期待する成果 | ・実際の住民の声から得られたニーズを1つ以上、道の駅に反映する ・課題解決の基本的なアプローチを、実際の地域現場で体験できる ・能登半島地震の被災地において、復興に向けて取り組む道の駅の現場に関わる経験 |
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インターン修了時に得られる経験 | ・「企業」としての道の駅だけでなく、地域住民とのつながりを深める経験 ・異なる立場の関係者との信頼関係を築き、協力を得ながら物事を動かす経験 ・目の前の人や地域のために、自分にできることに真剣に向き合う経験 |
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対象となる人 | 【募集人数:2人】※高校生の参加不可 ・人や地域に関心があり、人と接することが好きで、人の喜びを自分の喜びとできる人 ・将来、地元や地方で地域づくりに関わる仕事を目指している人 ・「できる方法を考える」姿勢で、ゴールに向かって粘り強く行動できる人 ・課題解決の方法を現場で学び、今後のキャリアに活かしたい人 ・地域づくりの理想と現実を、リアルな体験を通して学びたい人 |
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活動条件 | 参加型:住み込み 活動期間:8月12日~9月15日(要相談) 活動時間:8:00~19:00のうち8時間程度(週5日) 交通費:現地までの交通費は自己負担(県の補助制度あり) 宿泊費:受け入れ先が負担 ※食費やそのほかの生活費は自己負担となります。 |
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活動場所 | 活動場所:道の駅狼煙(石川県珠洲市狼煙町テ 部11) 部屋:シェアハウス 食事:自炊可。スーパーまでは車で20分。道の駅付近に移動スーパー来る。 |
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活動支援金 | 4万円 ※活動支援金とは別途で、店舗のシフト1回につき1,000円お支払い致します。 |
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団体の紹介
ともだちプラットフォーマーこみんぐる
事業を通じて「人をつなげる・ともだちをつくる」、そして人の才能や知見をmingleする。
私たちはそれを『ともだち業』と呼んでいます。
株式会社こみんぐるは、社員数は少ないですが、副業人材など人を巻き込みに巻き込んでいるのが特徴的です。地域社会の持続的な発展に貢献し、100年後も家族で暮らしたい・働きたい地域をつくることをミッションにして活動しており、現在、事業は宿泊事業(旅音)、研修事業(Workit)、奥能登事業(現代集落、継音、道の駅のろし)の3事業です。
ここ数年、メディアで報道されまくっているので石川県では小さいけれど名の知れた企業の1つかも知れません。自由な社風で、清潔感があれば服装や髪色など自由。社員は役割に沿ってそれぞれのスタイルで、自分の強みを生かし働いています。その代わり目的志向、目標達成にこだわるため厳しい面もあるかもしれませんが、みんな個性的で楽しい仲間です。
代表者 |
林 佳奈 |
設立 |
2018/02/01 |
従業員数 |
4名 |
ホームページURL |
https://comingle.jp/ |
住所(郵便番号なし) |
石川県金沢市本町2丁目6-23 |
受け入れ団体からのメッセージ
今回は、能登半島のさいはて「道の駅のろし」で一緒に運営しながら活動してくれるインターンを募集しています。2021年から奥能登の珠洲市真浦町で「現代集落」の活動や、能登半島地震後にお家を修繕しシェアハウスとして貸し出す「継音(つぐね)」の実績がきっかけで、「道の駅のろし」の経営を2025年4月より任されました。地元の方に愛され、交流の場となっているこの場所を皆さんと一緒に盛り上げていくため、力を貸してください。正直・誠実であり、明るく自己成長を求める方、大歓迎です!この夏、大きなギフトを持ち帰ってもらえたら嬉しいです。
道の駅のろしマネージャー/荒井智恵子
富山県富山市出身。株式会社こみんぐる社員。
東京女子体育大学(ダンス専攻)を卒業後、スポーツイベント会社勤務(プロゴルフトーナメント運営担当)。エコロジー化粧品の販売を経て、環境・健康意識が芽生え、マクロビオティック料理教室でマネージャーとして勤務。海外でも料理を学ぶ。帰国後、富山県氷見市へ移住し、地域おこし協力隊で空き家を改修しコミュニティスペースを作りフード担当として運営。
協力隊任期後、2019年より金沢のこみんぐる社員。新規事業に関わる事が多く、これまで経験してきたことを生かし、現在は奥能登事業担当者。金沢、珠洲の2拠点を行き来している。