イベントを通じて、地域の内と外をつなぐコーディネーターに挑戦!
能登の里海集落を舞台に、地域内外をつなぐ「集落コーディネーター」として動く一ヶ月。農家さんの想いを聴き、イベントを企画・発信する。若者の感性で地域に新たな活気を生み出す、実践的なプロジェクトです。
「自分たちの故郷を守りたい」と立ち上がった団体
石川県志賀町西部に位置する増穂地区は、日本海に面した豊かな自然と里山の暮らしが共存する地域です。荒々しい海岸線と穏やかな集落が隣り合い、四季折々の風景が日常に溶け込んでいます。中でも増穂浦海岸は、延長約4kmにわたる白砂青松の美しい浜辺で、和歌山県の和歌浦、神奈川県の由比ヶ浜と並び「日本小貝三名所」の一つとされています。海岸沿いには、かつてギネスブックにも掲載された全長約460mの「世界一長いベンチ」があり、日本海に沈む夕日をゆったりと眺めることができます。
また、豊かな農地が広がる集落では、初夏から秋にかけて、五穀豊穣と無病息災を願う「虫送り」や、神輿が増穂浦の砂浜を駆け抜ける祭礼が今なお行われています。
しかし、この地区では、令和6年能登半島地震以前から続いていた「若者の減少」「高齢化」「人口流出」といった課題が、より深刻になっています。
このままでは、先祖が汗水流しながら必死に守ってきた農地や、連綿と受け継がれてきた祭礼文化が消滅してしまうかもしれない。
そんな危機感から生まれたのが、今回のインターンの受入団体である『東部地区みらい活性化協議会』です。
震災を経て気づいた希望と課題
今回の地震が地区にもたらした影響は深刻なものですが、震災支援で駆けつけてくれたボランティアの方々との何気ない会話や交流の中で、地域の方々の顔に、パッと笑顔が戻った瞬間があり、そうした経験は集落を存続させていくための大きなヒントとなりました。
東部地区みらい活性化協議会は、このヒントを糧にするため、そして、地震をきっかけに生まれた交流を一過性のもので終わらせないために、継続的に外部から人が集まる仕組みづくりに奮闘しています。これまでも、集落の農地を、農業体験や研究のフィールドとして県内大学に開いたり、ボランティアと地域の方々が交流する場を定期的に開催したりしてきました。
しかし、集落のおじいちゃんおばあちゃんが一番の笑顔を見せてくれる若者が継続的に地区を訪れる仕組みが構築できていない、そもそも若者に届く発信ができていないという課題があります。
課題を乗り越えるために必要とされる力
こうした課題を乗り越えていくためには、何より若者自身の力が必要だと思っています。
それは、若者に届く発信ができるのは若者だからという単純な理由もありますが、それだけではありません。日々の農作業をともにして、祭りの準備で一緒に汗を流す。そんな中で皆さんがふと感じた「これは何?」「これすごく面白い!」「もっとこうなったらいいのに」という素直な感性が、地域に新たな視点をもたらしてくれるからです。また、皆さんが慣れない地域で懸命にプロジェクトに取り組む姿勢が、『自分たちも頑張ろう』と地域の大人たちを前向きな気持ちにさせてくれるからです。
協議会が活動を続けている背景には、「子供たちが戻ってきたいと思える集落にしたい」という強い思いがあります。しかし、どうすればそのような集落をつくっていけるかという明確な答えを持ち合わせていません。
皆さん自身がこの場所を楽しみ、そのワクワクを自分の言葉で同世代に届けていく。そこから新しい若者が訪れ、地域の方がまた笑顔になる。そうした循環の中で、この難しい問いへの答えがおぼろげながら見えてくるのではないかと思っています。
正解がないからこそ、一緒に悩み、一緒に形にしていく。そんな挑戦を、私たちは心から楽しみに待っています。
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プログラム要項
| 期待する成果 |
【定性目標】 イベントを通じて、参加者と地域住民の間に「また来たい」「また来てね」という継続的な関係性が生まれること。
【定量目標】 ・農作業体験イベントの企画設計・広報。 ・ボランティア×地域の交流イベントの企画設計・広報。 |
| 活動内容 |
【STEP1】(1週目) ■地域に飛び込み、信頼と日常を知る まずは農作業や集落の共同作業に加わり、住民の方々と一緒に汗を流しながら顔を覚えてもらうことから始めます。現場での会話を通じて、震災後の今の空気感や地域の魅力を肌で感じます。同時に、学生の目線で「初めて出会った増穂の魅力」をSNSで発信し始め、まずは自分自身が地域のファンになる期間です。
【STEP2】(2週目) ■農業法人の「本音」と「願い」を聞き歩く 増穂地区の農業法人を一つひとつ訪ね、代表の方々にヒアリングを行います。単なる聞き取りではなく、なぜこの地で農業を続けるのか、9月のイベントを通じてどんな繋がりを作りたいのか、その熱い想いを丁寧に掘り起こします。ここで得た言葉を整理し、イベントの核となるストーリーを組み立てます。
【STEP3】(3週目) ■若者の心に届くイベント企画と発信 2週目のヒアリングをもとに、9月開催の「農作業体験」と「ボランティア交流会」の具体的なプログラムを企画します。ターゲットとなる若者に「行ってみたい!」と思わせる告知文やクリエイティブ(写真・動画)を作成し、SNS等で発信を開始。地域の方々とも企画案を共有し、当日の役割分担などを調整します。
【STEP4】(4週目) ■未来へつなぐ成果報告とバトンタッチ 1ヶ月の活動で得た気づきや、作成したイベント企画書、今後の発信のヒントをまとめ、協議会のメンバーへ成果報告を行います。インターン期間が終わった後も、9月のイベントに向けて協議会がスムーズに準備を進められるよう、ヒアリングデータやSNSの運用方針を引き継ぎます。 |
| 得られる経験 |
・「正解のない問い」に向き合い、形にする企画力 ・地域のキーマンから想いを引き出すヒアリング能力 ・「若者の共感」を呼ぶ、実践的な広報・マーケティング力 ・多様な主体を繋ぎ、場を動かすコーディネート経験 ・震災後のリアルな「コミュニティ再生」を肌で感じる体験 |
| 対象となる人 |
・「地域づくり」や「関係人口」のリアルを現場で学びたい人 ・自分のアイデアや発信で、誰かを「笑顔」にしたい人 ・世代を超えたコミュニケーションを楽しみ、懐に飛び込める人 ・答えのない状況を「面白がり」、自ら動ける人 |
| 期間 |
(短期)1〜1ヶ月半 ※期間や開始時期は相談可能。 |
| 活動条件(目安) |
参加型:住み込み(地区内の宿泊施設もしくは地区の方のお宅にホームステイ) 活動時間:8:00~19:00のうち8時間程度(週5日活動) 交通費:受入先負担 |
| 活動場所 |
活動場所:石川県羽咋郡志賀町増穂地区 宿泊場所:調整中(地区内の宿泊施設もしくは地区の方のお宅にホームステイ) |
| 募集人数 |
1人 |
| 活動支援金 |
40,000円 |
受入団体からのメッセージ
マネージャー/山本藤潤
今回 能登の入り口は、志賀町の(東)増穂地域で一緒に取組み、活動してくれるインターンを募集しています。「地域を元気にしたい」そうした思いに共感いただき、地域の魅力を掘り起こし、地域住民とのイベント企画、チラシ作成、SNS等情報発信など、体験・交流のお手伝いにご協力をお願いします。