豊かな里山里海の地域で、小さなビジネスの立ち上げに挑戦しよう!
石川県能登半島の先端にほど近い地域にある、ブルーベリー農園が挑戦の舞台です。
女性1人で切り盛りする農園の、持続可能な安定経営を目指しスタートする「観光農園」の立ち上げを担当します!
女性が活躍できる農業を目指して-女性1人で切り盛りするブルーベリー農園
石川県能登半島。日本海に唯一大きく飛び出たこの半島は、三方を囲む海となだらかな山々とが人びとの暮らしと結びつきながら形成されてきた地です。2011年には、「能登の里山里海」が日本で初めて世界農業遺産に登録されており、暮らし文化を含めて評価されています。
そんな半島の先端にほど近い能登町という町に、ブルーベリーを生産する「ひらみゆき農園」はあります。
実は、ブルーベリーが特産の能登町。その中で、女性がほぼ1人で切り盛りするこの農園では、これまで農薬を使わず、畑から採ってそのまま食べられるほど安心安全なブルーベリーを生産し、消費者の元へ届けてきました。
人気商品は生のブルーベリーですが、ブルーベリーカレーやジャムなどの商品加工にも力を入れており、経営者である平美由記さんのキャラクターも相まって、多くのファンに愛されています。お父様が残したブルーベリー畑を残したい!そんな想いからはじまったブルーベリー農園ですが、次第に地域への想いも強まり、より魅力的で持続可能な農園経営を目指しています。
一次産業の課題!天災に左右されない安定経営に向けて新事業に挑戦します!
2021年、ひらみゆき農園のブルーベリーは、毛虫による甚大な被害に遭い、ほとんど収穫ができませんでした。
特に無農薬を売りにしている農園では、虫を含む天災の影響が大きく安定経営が難しいという課題があります。
また、地域的にも過疎・少子高齢化率が高く、農家の高齢化に伴い農地を手放す事業者も後を絶ちません。ひらみゆき農園としては、そのような農家さんの土地を引き取って、さらに耕作面積を増やし、地域の特産としてのブルーベリー生産を支えていきたい考えです。
そこで今年、経営安定化に向けて、ひらみゆき農園では新事業を開始します!
現在、町内で2ヵ所所有しているブルーベリー畑のうち、観光客の集客を見込める畑を、収穫体験やキッチンカーでの軽食提供を行う「観光農園」としてオープンします。収穫ができる体験商品とすることで、よりブルーベリーの付加価値を高めて販売することができるほか、キッチンカー経営の収益を得ることもできます。
これらを収益が得られる事業として確立することができれば、今後も天災によって生産量が安定しない場合でも、収入源を絶たれることなく生活していくことができます。
今回のインターンは、経営者の右腕となって、観光農園の立ち上げをサポートしてくれる学生を募集します!
プログラム要項
期待する成果 | ■ 観光農園 ・観光農園の運営形式(ガイド形式or自由に収穫)が決まっている状態 ・観光農園の運営に必要となる仕組みやツールが運用できている状態 → 案内用の説明POPやツール、備品の整備など ・最短で7月にオープンし、キッチンカーが稼働できる状態になっている ・運営にかかる作業時間や作業工程を検証/把握できていること |
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仕事内容 | ▼STEP.1【4月~5月:企業や地域を知る】 まずは、平さんの活動に同行をして、ひらみゆき農園の1日・1週間の流れを把握します。実際にブルーベリー畑での作業を手伝ったり、宿泊事業・観光農園オープンに向けた関係者との打ち合わせにも同席したりして、ブルーベリーのことを知り、ひらみゆき農園を取り巻くステークホルダーとの関係をつくり、土地勘の把握するなど、たくさんのインプットをして、地域や企業に入り込んでいきましょう!
▼STEP.2【5月~6月:観光農園オープンまでカウントダウン!】 民泊の運営と併せて、7月の観光農園オープンに向けて、準備を行います!主には、 ① 観光農園の受付機能を担うスペースの整備(後にキッチンカーを導入) ② 観光農園ガイドのサービス内容の設計や運営に必要な仕組みやツールの整備です。 観光農園のビジネスモデルを構築する段階から一緒に考えていきましょう!また、観光農園をPRする広報用動画の作成も行います!
▼STEP.3【7月~10月:観光農園をブラッシュアップ!】 日々の運営を行いながら、少しずつサービス内容をブラッシュアップしていきます。お客さんとのコミュニケーションをたくさん取り、より満足度が高い&ファンがつく場所を目指していきましょう! また、企業としては、今後の経営を考えるにあたって、それぞれの事業に「どのくらいの工数がかかるのか」を把握したいという目的があります。なので、まずはインターン生をモデレーターに、観光農園の運営工数や生産性の観察を行う期間でもあります。
▼STEP.4【10月中~下旬:引継ぎ】 約3ヵ月間のブラッシュアップ期間を終えて、今後、観光農園を担う人に向けて、これまで取り組んできたことの情報を整理したり、引き継ぎ資料を作成したりします。 |
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得られる経験 | ■ 能登産ブルーベリーの美味しさの秘密や生産過程などの知識を得ること ■ 一次産業の現状や課題を踏まえたビジネスの在り方を一緒に作り上げる経験 ■ 小さなビジネスの立ち上げを自分の経験をもって学ぶことができる ■ 能登の豊かな里山里海をロケーションに、地域の人たちと関わり、働き暮らす経験 ■ 企業や地域コーディネーター、金融機関など多くのステークホルダーと協働して地域のプロジェクトを動かす経験 |
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対象となる人 | ■ 一次産業の現状や持続性に関わる事業構築に関心のある人 ■ 観光農園の立ち上げや接客に関心のある人 ■ 地方での「働く」と「暮らす」の両観点からキャリアを考えたいと思っている人 ■ ゲストハウスや農園の起業ノウハウを身に着けたいと思っている人 ■ 思い描くゴールに向けて、「どうやったらできるかなの思考」をベースに取り組んでいける人 |
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期間 | (長期)2022年4月~10月 ※具体の期間や日程は相談可能です。 |
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活動条件(目安) | ■ 参加形式:原則、現地での滞在/活動が必須条件となります。(オンラインは不可) ※インターン中の滞在先は、現地で用意します。詳細はコーディネーターに確認してください。 ■ 自動車の運転免許保有者であること。 ※車はなしでもOKですが、あるとなお良いです◎ ■ 活動頻度:週4日~5日程度(オンライン授業との並行両立はスケジュールにより相談可能) |
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活動場所 | 〒928-0342 石川県鳳珠郡能登町笹川イ2 ひらみゆき農園 |
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活動支援金 | あり |
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受入団体紹介
世界農業遺産の能登で作るブルーベリー
世界農業遺産に認定された石川県能登地方でブルーベリーの果樹栽培をしています。また、女性が活躍できる農業を目指して、栽培だけではなく女性の目線でつくる商品開発にも力を入れ、色々な会社と連携しながらブルーベリーソースやカレー、ハンドクリーム、染料などの加工品販売も行っています。今年から新たに観光農園、民泊事業を開始する予定となっており、地域資源としてのブルーベリーを能登に残していくことを最大の目標に取り組んでいます。
団体名称 | ひらみゆき農園 |
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事業内容 | ブルーベリー栽培 |
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設立 | 平成23年7月 |
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代表者 | 平 美由記 |
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従業員数 | 1名(代表者のみ、夏季アルバイト2名) |
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経営者からのメッセージ
代表/平 美由記 (ひら みゆき)
能登町で特産品になっているブルーベリーを栽培しています。果実の出荷から加工品づくりなど、新しい商品やサービスに挑戦している農家です。町特産のブルーベリーですが、生産者の高齢化により耕作放棄地が増える未来を変えるため何ができるか一緒に考えてくれる人を募集します。今年は新しい取り組みとして「観光農園(キッチンカー)」の事業を計画しています。一緒に楽しみながら悩んでくれる仲間を求めています。
楽しいと感じることを優先し、女性が活躍できる農業を目指しています。
[プロフィール]
平 美由記(43歳)
石川県能登町(旧柳田村)で生まれ、結婚を機に金沢市からUターン。
実家は精肉店、焼肉店、料亭、建設会社、木材業を営む家に三姉妹長女として育つ。
平成22年に父が他界し、それをきっかけにブルーベリー農園を継ぐ。
自身は4兄弟(小6、中2、高1、高3)の息子の母
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