ローカルビジネスをマクロとミクロの両視点から見れる、兼業型のインターン
今年に入り、働き方改革という言葉が流行し、企業の雇用制度も見直されて始めてきました。
学生インターンの立ち位置もどんどん変わっていく中で、よりコスパの良い、質の高いプログラムはどんな内容だろうか?そんな発想から生まれたのが「パラレルインターン」という構想です。
休学をして「地方」に飛び込む学生にとって、その貴重な期間がより質の高い時間となるように。
ミクロとマクロの両視点から学び、理論+仕組み×現場を知る高度な人材の育成を目指します。
能登留学のこれまで
パラレルインターンは、石川県・能登の中小企業/集落を舞台とした国内留学プログラム「能登留学」のコンテンツです。
株式会社御祓川(みそぎがわ)という民間のまちづくり会社が運営する能登留学は、2011年にスタートし、これまで160名以上の参加者を受け入れてきました。
<過去の受入実績>
1ヶ月(春夏休み) :84名
3ヶ月以上(休学等):77名
→うち80%が石川県外の大学生
大学生たちは、ローカルでの活動を通じて自身のキャリアを考えます。そのキャリアデザインのサポート、専門的知識の学習機会提供、社会人スキルを研修などもプログラム中に行っています。
このパラレルインターンは、期間中の学びをより質の高いものへと変えていく2018年春に導入した新しい仕組みです。
伝統工芸品である和ろうそくを海外へ売るプロジェクト
能登留学のビジョン
・企業の課題解決を行いたい
・新しいアイディアを試してみたい
このような想いを持ち「新しい人を採用して挑戦しよう」と思っても、都市部への人口流出が激しい昨今、地方の中小企業にとってその採用活動は困難を極めます。 そもそも人事部が無く、採用ノウハウを持たない企業も少なくありません。
ここで唐突ですが、イノベーションは”一見遠い関係性にあるものが掛け合わさることで生まれやすい”という言葉をご存知でしょうか? 僕らは「地域に根付く中小企業×都市部の大学生」 という組み合わせも、イノベーションを起こしうる1つではないかと考えています。
能登の中小企業の課題を”採用”で解決するのではなく、大学生が入り込むことによる創発から解決していく。
それが能登留学が目指す姿なのです。
津田塾大学の長根さん。まちづくり会社でのインターンでUターンを考え始め、来年度からは地元・岩手のテレビ局で働くことに。
なぜ兼業型インターンを始めるのか
大学生活の中で「休学」を選択することは、ここ数年でより広がりを見せています。背景には大学側の制度改正もありますが、大学生が個人で参加できるプログラムが増えてきたこともその要因の1つです。
休学の理由は人ぞれぞれ。
<なぜ休学を選んだの?最近の大学生が休学する7つの理由>
この記事にもあるように海外留学がメジャーではありますが、「地方での長期インターン」を選ぶ学生も増えてきました。
実際に能登留学でも、2018年春スタートした長期インターンには、6名の休学生が参加をしています。それぞれ、東京・愛媛・福岡など、多様な場所から縁もゆかりもない能登へとやってます。
【効果的な学びの場になっているか】
休学者数が増えているとはいえ、個人にとってはとてつもない大きな決断。そして、貴重な時間の投資でもあります。
その投資の価値があるだけのより効果的な学びを得られているのかどうか、能登留学ではそのことを常に考えてきました。
やりがい搾取になっていないか?非効率的な研修になっていないか?より良い学びの形はないのか?
そうやって長期インターンプログラムを改善し続ける中で生まれたのが、全国初の兼業型のインターンシップ「パラレルインターン」でした。
パラレルインターンの仕組みと募集プロジェクト
仕組みはシンプル。
休学期間、能登での滞在中に複数のインターンシッププロジェクトへと参加します。
<A. マクロの視点でローカルに関わる>
石川県七尾市では、2つのまちづくり会社が連携して取り組みを行っています。そのいずれかを拠点とするプロジェクトでは、地域を支援する仕組みや理論(マクロでのローカルビジネス)を学ぶことができます。
こちらは、週2日程度の参加。
<B. ミクロの視点でローカルに関わる>
旅館の経営改革、伝統工芸のマーケティング、自動車学校の新サービス開発、集落活性化、道の駅の販売促進など、特定のローカル事業者に入り込み、現場の課題解決に取り組みます。
こちらは、週3日ほどの参加。
【募集プロジェクト】
2018年夏は全8つのプロジェクトをご用意。
あなたのキャリアイメージに合わせ、2つを選んでみましょう。
ただし、組み合わせ方には条件があるため、コーディネーターにご相談ください。
<A. マクロの視点でローカルに関わる>
① ローカルメディアの立ち上げプロジェクト
② 収益性のあるコミュニティを生み出す、まちづくり大学マーケティングプロジェクト
③ コワーキングスペースのコミュニティ運営プロジェクト
<B. ミクロの視点でローカルに関わる>
④ 老舗旅館でインバウンド受入体制は築けるのか?社内マーケティングプロジェクト
⑤ 自動車学校という古い業界を変える、新サービス立ち上げプロジェクト
⑥ 里山を伝える古民家リノベーションプロジェクト
⑦ 駅長の右腕!道の駅プロモーション改革プロジェクト
⑧ 今ローカルチェーンが熱い!すしべん、組織改革プロジェクト!
企業でのマーケティングから集落でのリノベーションまで幅広い選択肢
東京(or オンライン)にて、個別相談会を開催します。
パラレルインターンを実践していく間、専属のコーディネーターがみなさんの活動をサポートします。
サポートはインターンが始まる前から終わるまで行いますが、まずはキャリア面談からできればと思います。
まずはオンラインで一度お話しましょう。
※関東地区の方は、東京にて7月に個別面談会も開催予定!
まずは以下のフォームからお気軽にお問い合わせください。
プログラム要項
期待する成果 |
ローカルビジネスを総合的に学んだ高度人材へと成長すること
・ミクロ:関心ある現場での活動にて成果を出す
・マクロ:まちづくり会社での活動を通じて、ローカルビジネスの理論+仕組み理解 |
仕事内容 |
各コースごとの募集要項をご確認ください。 |
得られる経験 |
・地域におけるコミュニティ育成
・まちづくりでお金を生み出すノウハウ
・場(コワーキングスペース)の運営管理のスキルやノウハウ
・コンサルティングの実践経験
・店舗運営、メニュー開発などの経験
・ライティング、編集の経験 など、コースによる。 |
対象となる人 |
・将来は地域や地元でまちづくりに携わりたい
・ライティング(撮影、編集なども)を実践したい
・将来はコンサルティング業界で働きたい
・地域コーディネーターという職種に興味がある
・休学期間を効果的に活用したい
・あれもこれも、いくつものインターンに取り組んでみたい |
期間 |
4〜6ヶ月(2018年夏スタート) |
活動条件(目安) |
2つのインターン先を合わせて週4〜5日程度
(兼業型のため「休学」での参加を推奨)<宿泊施設あり>
インターンハウス 月額1.5万円(水道光熱費、自炊用食費込の共同生活) |
活動場所 |
石川県七尾市 |
活動支援金 |
あり |
受入団体紹介
まち・みせ・ひとを育てる、能登の民間まちづくり会社です
石川県七尾市の中心を流れる御祓川の再生から立ち上がった民間のまちづくり会社です。
「小さな世界都市・七尾」の実現に向け、まち・みせ・ひとの関係を軸に、様々な事業を展開しています。
・まち育て:市民のまちづくり拠点の整備、運営 ─ 御祓川大学
・みせ育て:能登の商品を全国に発信するネットショップを展開 ─ 能登スタイルストア
・ひと育て:能登の地域課題解決の現場に、全国の若者をマッチングする国内留学プログラム ─ 能登留学
コワーキングスペースをリノベーションしている様子(2015年)
団体名称 |
御祓川大学プロジェクト |
事業内容 |
まちづくり |
設立 |
1999年6月23日 |
代表者 |
森山 奈美 |
従業員数 |
8人 |
担当者からのメッセージ
今までにない形に挑戦できる、それがパラレルインターン
せっかく能登まで来てくれるのに、せっかく面白いフィールドがたくさん転がっている地域なのに、従来のインターンの形式(1つの企業で半年間の時間を使う)というのは非常にもったいないと感じていました。
休学という決断をする大学生は増えてきています。そういう方々に、少しでもコスパが良くて学びが大きいローカルプログラムを提供していきたいという想いで、このパラレルインターンを作成しました。
色々な組み合わせ方がありますので、お気軽にご相談いただければと思います。
能登留学コーディネーター/岡本 竜太
1988年7月 岐阜県高山市生まれ
2012年3月 横浜国立大学経営学部国際経営学科 卒業
2012年4月 株式会社美ら地球 入社 インバウンドツアーの企画に関わる
2014年2月 株式会社御祓川 入社 それに合わせて能登へ移住
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