「里山まるごとホテル」構想のキーコンテンツを生み出せ!
有名観光地を訪れるのではなく、暮らしに触れる旅を作りたい。
自分が惚れた里山の本当の魅力を、訪れる人にもっと知ってもらえる機会を作りたい。
そんな夢を叶えるためには、「ガイド付きサイクリングツアー」が鍵になるというアイディアにたどり着きました。
里山に惚れた元地域おこし協力隊の右腕として、新しい事業を創るインターンです。
募集の背景
本インターンは、2018年4月にオープンする「里山まるごとホテル」のキーコンテンツです。
里山まるごとホテルは、能登の里山に惚れ込み4年前に移住した山本亮(元輪島市地域おこし協力隊で、本インターンの受入担当者)が旗を振りながら地域住民と連携して進めているプロジェクトです。
宿泊および飲食部門の事業計画は進んできましたが、肝心の体験部門は「里山の暮らしを楽しめるサイクリング」という構想段階で止まってしまっているのが現状。手が回らず、コンテンツの質を上げるための試行錯誤ができていない状態です。
サイクリングでお客様はどんな反応をするのか?ガイドとして新たな雇用を地域に生めるだけの売上は生まれるのか?など、実際にガイドを行いながら事業化までのステップを踏むことを、大学生と共に挑戦する道を選びました。
輪島市三井町、古き良き日本の農村の暮らしと風景が残る集落
茅葺屋根と能登瓦でつくられた集落に、四季折々の表情を見せる田んぼと背景の里山、広々とした青空で統一された風景が訪れる人をホッとさせる輪島市三井町。そんなの日本どこにでもある?確かにそうかもしれません。でもここは、世界農業遺産に日本で初めて認定されたり、東京農業大学の教授(農村景観の研究)が惚れ込んで12年間連続で合宿を開いたりと、専門家からも評価を受ける場所です。能登半島唯一の空港からたったの15分、幹線道路の出口もあるという好立地も特徴でしょう。奥能登の玄関口と言っても過言ではない、唯一の里山なのです。
しかし、これまでは「通過」されるだけの場所でした。
地域を一つのホテルに見立てる「里山まるごとホテル」
通過される場所から目的地として滞在する場所へ。
それを実現するためにはどうすればいいのだろうか?
幸い三井町には、茅葺屋根の古民家、四季折々の里山の恵み、雪深いからこそ発展した保存食や発酵食、仁行和紙、獅子舞をといった「暮らし」から生まれて引き継がれてきたコンテンツがありました。でもどれも、そのままの形だけでは届かない。また、真の価値を感じていくことは困難かもしれない。そんな課題に向き合い頭を捻っていたところ、たどり着いたのが「地域を1つのホテルに見立てる」ことでした。
レセプション兼レストランとなる古民家を中心に、道路をホテルの廊下、古民家や農家民宿がホテルの部屋、直売所がお土産コーナー、農家さんや作家さん等のところが体験コーナー、周囲の立ち寄り湯が大浴場、そしてその途中での地元民との交流… これなら、三井町で暮らすように旅ができる仕掛けができるのではないかと考えました。
▲里山まるごとホテル 事業構想図
インターン生と一緒に”新たな生業”を生み出す
この三井町に住み始めた当初から、インターン生と共に生業づくりに取り組んできました。
これまで6名のインターン生が参加(1ヶ月以上、地域に住み込みインターン)し、地域資源の発掘、可視化や仕組み化に挑戦。その活動は加工品開発やつまもの事業など、地域のスモールビジネスづくりに繋がってきました。
だからこそ今回も大学生と挑戦したいと思います。
しかし今回は、そのフィールドの広さ、事業の大きさなどを見ても、これまでのインターンプロジェクトよりも難易度の高いテーマとなります。だからこそ、「数ヶ月間、地域に住み込んで挑戦」という条件を付けました。インターン生には大きな裁量を与えた上で、これまでの受入経験を活かして細やかなサポートを行っていくつもりです。
コンテンツ作りの問題、広報・集客の問題、顧客満足度の問題、事業売上の問題など、突破すべき壁を、1つ1つクリアしながら、一緒に構想を形にしていける大学生を募集します。
元インターン生たち
プログラム要項
期待する成果 |
・ツアー利用者アンケートを80名以上の取得
▶最初の2か月で満足度が50%以上、次の2か月で満足度が80%以上
・営業活動を行い最後の3か月で集客40名以上を目指す・日々のSNSの更新
・事業化に向けた課題と可能性の整理→報告会で発表 |
仕事内容 |
STEP1<3月前半>【地域に知り、自分を知ってもらう】
・担当者とともにフィールドとなる輪島市三井町を中心に地域を周り資源や関係者、地域の主要人物と会う
・仮説のツアープログラムの体験と、類似事業への視察を通じてコンセプトを理解する
STEP2<3月後半>【プログラムづくりと営業開始】
・STEP1での経験をもとにテストマーケティングを行うコースや料金、内容などを決め、リーフレットの作成(デザイナーに依頼)、インターネット上へのプログラム掲載を行う
・リーフレットを置いてもらう場所など営業先をリストアップ
STEP3<4〜5月>【プログラムのブラッシュアップ】
割引価格で販売を行い、モニターツアーとして実際にサイクリングツアーの運営を行なう。このときに綿密なアンケート等で顧客からの声を拾いながら、常にプログラムおよびガイドのブラッシュアップを進めていく。
※行政等と連携したモニターの受入も行う予定。
STEP4<6〜7月>【本格的に売り出してみよう】
通常価格での販売を実践。このときの顧客は、3月からの営業で積み上げてきた方々。
STEP5<8月>【引き継ぎ】
・引き継ぎ資料の作成
・地域内で報告会の実施 |
得られる経験 |
・地域で暮らしながら主体的に働く経験
・これからの観光業いおける起業やコンテンツ開発のノウハウ
・企画→値付け→営業→販売→改善というサイクルを全て自分で回すことができる経験
・サービス提供による喜び(お客様からの反応) |
対象となる人 |
・将来、地域を活かした観光業を仕事として活動をしたい人
・人と接することが好きで、人が楽しんでいることを喜びに出来る人
・起業を疑似体験してみたい人
・地域の中で生きる(暮らし働く)経験をしてみたい人 |
期間 |
2018年3月〜2018年8月の間で、4ヶ月以上 |
活動条件 |
<休学 ※およびそれに準ずる立場>
集落に住み込み、週4-5日程度のフルコミット<石川・富山の大学から通い>
週3日程度 (週24時間以上)で、輪島市三井町および金沢での活動
※車を持っていることが望ましい<宿泊施設>
インターンハウス三井町の提供
→ 15,000円/月(共同食費生活費/水道光熱費ネット代込み) |
活動場所 |
石川県輪島市三井町/金沢市 |
活動支援金 |
あり(詳細は面談時に) |
受入団体紹介
里山を1つのホテルに見立てた能登の新たな滞在空間
里山まるごとホテルの事業化に向けて、輪島市三井町のみい里山百笑の会と輪島市役所で立ち上げた団体。2018年4月から飲食事業、2019年4月から宿泊事業を正式に開始する予定であり、事業運営にあたっては現在のプロジェクトマネージャーを代表取締役とした株式会社を2018年3月に設立する予定。本協議会は新規事業の立ち上げに向けた実験や、地域の関係者同士の情報共有を役割として担う。
経営者からのメッセージ
一緒に事業を立ち上げる若い力を求めています。
大学時代に能登と出会い惚れ込み、東京でまちづくりの仕事をしたのち、輪島市地域おこし協力隊として移住しました。協力隊時代にもインターン生の受け入れをさせていただき、回を重ねるごとに集落の方の意識が変わっていくことを実感しました。
今、地域に求められているのは魅力探しから魅力を活かした事業づくりに転換し、新たな雇用を生んでいくこと。体験事業で若い力を増やすことができるのかインターン生と一緒に探っていきたいと考えています。
プロジェクトマネージャー/山本 亮(写真中央)
東京出身。20歳の時に大学のゼミで輪島市三井町を訪れ、その風景や食、里山に寄り添った暮らしの価値観に惚れ込み移住を決断。まちづくりコンサルタントでの経験を活かし、2014年4月から2017年3月まで輪島市地域おこし協力隊としてみい里山百笑の会の立ち上げや、輪島のお米のブランド化、里山まるごとホテル構想の立案に携わる。2017年2月には日本一のソーシャルビジネスの祭典「みんなの夢アワード」にて里山まるごとホテル構想を発表し全国500名の中から2位に選ばれる。
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