GSの生き残りをかけた、地域商社マーケティング特化型インターン!
自動車業界における脱炭素化・エコ燃料への切り替えなど、ガソリンスタンド(以下「GS」)を取り巻く環境に大きな変化が訪れている中、さらに地方のGSでは、人口減少が経営難に拍車をかけています。それでも、まだまだ地域の足を支えるために潰れることのできない企業として、生き残りをかける挑戦をはじめた小さなGSが挑戦の舞台!
「地域に眠る素材を掘り起こし、特産商品をプロデュース&販売する!」という地域商社機能を得たGSは、この先、生き残っていけるのか?!新規「販売事業」の検証を担う、小さくも壮大な・業界の苦難に挑戦する、マーケティング特化型プロジェクトです!
本プロジェクトが生まれた背景
この20年で国内のガソリンスタンド数は半分となり、セルフサービスGSの割合も35%を超えました。さらに脱炭素技術推進がトレンドの今、ガソリン需要が減っていくことは確実。フルサービスGSはこれからの生き方を考え直すべきタイミングに来ています。また、特に地方のガソリンスタンドにおいては、急激な人口減少が経営難に拍車をかけている現状があります。
能登半島のとある小さなガソリンスタンド「森本石油」もその1つ。
交通の不便なこの地域の足を支える企業として、潰れるわけにはいかない。
けれど、経営は楽ではない・・・。新しい一手を模索する必要性に迫られています。
ガソスタが生み出した、奇跡の牡蠣チャウダー!!
今回のインターンシップの舞台は、石川県能登半島は穴水町!この町の特産品は知る人ぞ知る「能登牡蠣」。地元で33年間継続して開催されている「牡蠣祭り」は、多くの牡蠣好きが訪れる名物イベントです。
そんな自然の恵み豊かな地で、今回のインターン受入を務めるのは、昭和初期から4代続く老舗ガソリンスタンド「森本石油」代表の森本敬一さん。森本さんは、GS経営に加え、地域資源を生かした商品開発/販売を手掛ける事業や、イベント出店を通じて能登の魅力をPRする団体の代表も兼任しています。
地元産の牡蠣をふんだんに使った「能登牡蠣チャウダー※」や、地元ワイナリーのワイン用葡萄の葉を活用した「石けん」や「ハーブティー」など様々。GS運営の片手間に動かしてきた事業にも関わらず、これまで世に出したオリジナル商品たちは、石川県公認の「石川ブランド」に認定され、さらに「じゃらん」や「LINEギフト」などの全国レベルのメディアで取り上げられるほどです。
※クラムチャウダーの詳細はこちらの記事から:https://www.chunichi.co.jp/article/3770
プログラム要項
期待する成果 |
〈定性目標〉
・森本石油の地域商社の商材が、森本石油以外でも売られている状態
・地域商社事業と親和性のあるGSへのターゲティング要素が明らかになっている状態
〈定量目標〉
・森本石油のオリジナル商品の取扱店を、3つ以上開拓する。 |
仕事内容 |
【STEP1】<森本石油・地域を知る>
まずは、ガソリンスタンドに立ち、森本石油の接客に挑戦。現場に立って、スタッフやお客さんとの関係性を築いたり、お店のことや地域の事を知る期間です。スタンドのお仕事の間に、商品の梱包・発送作業なども行い、地域商社としての活動も並行して行います。
【STEP2 】<森本石油が目指す地域商社とは何か?を整理する>
社長の右腕として、森本さんを観察し、日々の意思決定を見る中で感じ取った、GSにおける地域商社事業の価値を抽出します。アウトプットとして「地域商社として目指す姿(ビジョン)」と「地域商社としての強み」「地域商社としての弱み」を言語化します。
【STEP3】 <マーケティングのプロによる「販売戦略」インプット>
マーケティングを行う上で大事な「販売戦略」。本プロジェクトに参画するマーケティングのプロの元、販売戦略を練り上げ、マーケティングをしていく上で必要になる知識やノウハウと共に、しっかりインプットしましょう。
【STEP4】 <営業・販売の検証開始!>
いざ、仮説検証。検証に必要なのは、「これ以上はできない!と思えるほどに”やりきった結果”」。これまでプロデュースしてきた商品を中心に、戦略に基づきガンガン営業&販売します!!!
【STEP5】 <振り返りと企業の経営判断>
STEP4の結果を振り返り、企業としての方針を検討します。
売上や販売数、売り先やその後の取引状況など、戦略に基づいて販売を行った結果から、
森本石油として地域商社事業に取り組むことで、企業の持続性が担保されうるのかどうか、検討を行います。 |
得られる経験 |
・能登の里山里海の豊かな暮らしを実感
(海の幸、山の幸、人のあたたかさを心身を通じて味わう)
・手に取れる商品と目に見えないサービス、両方の販売促進を同時に経験できる
・地方の過疎高齢化という環境に立ち向かい、家業の経営革新に取り組む経験
・様々な分野の専門家とともにチームを作り、達成を目指す経験
・地域から、全国展開モデルを構築する経験 |
対象となる人 |
・地域資源を生かしたビジネスを作ることに興味がある人
・営業・販売促進・マーケティングに興味がある人
・何かしらの家業の跡取りで、経営革新の必要性を感じている人
・地域づくりの理想と現実=リアルを身をもって知り学びたい人 |
期間 |
(長期)2021年7月〜12月のうち4ヶ月以上 |
活動条件(目安) |
■ 活動日数:週5日程度
■ 活動時間:1日あたり目安8時間
※活動日数や時間は相談可能です。
■ 住居:インターンハウスでのシェア生活(家賃15,000円/月)
■ 参加形式:休学 (もしくはそれに準ずる立場:オンライン授業・卒業単位取得済者など) |
活動場所 |
株式会社森本石油(石川県鳳珠郡穴水町川島キ-112-1) |
活動支援金 |
あり (活動支援金:毎月企業から学生に支払われる補助金) |
受入団体紹介
もはや「道の駅」的なガソリンスタンド
石川県能登半島半農半漁の町にある小さなフルサービスのガソリンスタンド。給油や洗車・タイヤ交換などの基本的な軽整備を行う。地元の特産品を使った商品開発を行い販売するなど地域の課題を解決するべく地域商社としての機能も目指すもはや「道の駅」的なガソリンスタンド。
スタンドの待合室には、地元特産品を使った自社商品が所狭しと並び、給油客以外にも森本さんとコーヒーを飲みながらの談笑を目的に集まる人々でいつも賑わっています。
受入担当者
株式会社森本石油 /代表取締役 森本敬一
受入担当者からのメッセージ
能登半島で小さなフルサービスのガソリンスタンドを1店舗だけ経営しています。石油元売はセルフ販売に重点を置いてGSの大型化と量販重視で低コスト運営を推奨しGSの廃業が後を絶ちません。ピーク時の3分の1まで減少しており、地方では給油難民が出始め、近隣GSの閉鎖に伴い給油の為に往復1時間かかる現象が起こっています。能登も観光地の和倉温泉周辺のGSが0軒となりました。我々のような地域のGSがどのようにしたら生き残ることが出来るのかを具体的に実践し、新しいビジネスモデルとして全国のフルサービス型GSへ展開することでGSが地域商社となり生き残れることをインターンの方と展開したいと思います。
〈受入担当者プロフィール〉
幼少期はガソリンスタンドは絶対に継がないぞ!と心に決めて育ったのにも関わらず、高校3年の夏には先代から「お前、蛙の子はカエルやぞ」と言われて悟りました。所詮背伸びしても蛙の子はカエルにしかなれないことを。
今考えるとトンデモナイことを言う親ですね。結局継いで欲しかったのか今となっては確かめようがありませんが、どうせ戻ってこなきゃいけないのなら好きなことさせてもらおうとアメリカ留学へ。
就職も決まり、もしかしてこのままアメリカにいてもいいのかな?思っていたら結局帰って来いと言われ現在に至ります。与えられた環境の枠の中で精一杯に創意工夫をして楽しく田舎暮らしをしていきたいと思って活動を続けています。
こんな家業あるあるの状況ですが、一緒にがんばってみませんか!?
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