能登のまちづくり会社と共に、学生と能登がつながる「仕掛け」に挑戦!
大震災から2年。今、能登では復興に取り組むプレイヤーや彼らを支える存在が不足しています。
必要なのは「若者の力」。能登全域をフィールドに「若者×被災地×復興」の共創を生み出そう!
震災から2年-超人口減少地域の復興を阻んでいるもの
石川県能登半島は、三方を海に囲まれた日本海側最大の半島。半島ならではとも言える、人びとの生活圏に海と山とが同居し、自然の恵みをいっぱいに享受する暮らしが営まれてきた地域です。
しかしながら、2024年1月には最大震度7を観測した大地震、そして同年9月には記録的な豪雨という「複合災害」に見舞われてしまいました。あれから2年。すっかり全国ニュースからも能登の話題は消えてしまいましたが、まだまだ能登の復興は遠い遠い未来のように思えます。
その復興を阻んでいる大きな原因の1つが、人口減少により、復興に取り組むプレイヤーや彼らを支える存在が不足していること。能登は、震災以前から深刻な過疎を抱えていた地域ですが、震災を機に、特に子育て世代が域外へ避難・移住するなど、さらに人口減少が加速しています。そのため広大な能登にも関わらず、限られたプレイヤーたちが、地域の復興と日常の両方を背負っている場面が多く見られます。彼らが潰れてしまわないためにも、今、彼らを支える存在が必要なのです。
また一方で、地域の外からやってきた若者たち自身が復興を担うプレイヤーとなったり、現地のプレイヤーたちを支える役割を担っている事例もあり、能登全体の復旧に大きな影響力を与えています。
能登に限らず、復興の現場はいつだって、若者が活躍できる舞台。そして、本プロジェクトの受入企業となる株式会社御祓川は、能登の民間まちづくり会社として、これまで能登の地域課題や復興と、若者をつなげ続けてきました。
若者と能登を繋ぎ続けてきた民間まちづくり会社
株式会社御祓川は、能登半島の真ん中くらいに位置する七尾市にオフィスを構える、民間のまちづくり会社です。1999年に設立し、社名にもなっている、オフィスのすぐそばを流れる御祓川の浄化活動や川沿いの賑わいづくりからはじまりました。
しかしながら、2007年に発災した能登半島地震を機に、大きく事業の舵を切ることとなります。
当時も大震災からの復興を目指してきた中で、能登の事業者(中小企業や生産者)支援を軸として、能登のいいものを全国に届けるネットショップ「能登スタイルストア」や、能登の企業の課題解決をサポートする「能登の人事部」、大学のない能登で市民が学べる場「御祓川大学」という、3つの事業を展開してきました。
特に、能登の人事部が運営する、大学生向けのキャリアデザイン留学プログラム「能登留学」では、「能登の地域や企業の課題」×「学生」のマッチング&コーディネートを担い、今回の大地震後も、多くの学生の力を能登の復興現場に送り込む、重要な役割を果たしてきました。
2024年夏に能登留学をしたOBOGの中には、その後、能登に移住&起業し、自ら復興を担うプレイヤーとして活躍してくれている学生もあり、彼らをキッカケにまた多くの若者が能登を訪れ、復興に関わってくれています。しかし、まだまだ若者の力は足りていません。また、復興期の今、御祓川には、復興に関する様々な仕事が集中し、限られた経営資源(特にスタッフ)を多くの復興現場に割いていることから、「学生を集められる力」が弱くなっています。
このプロジェクトが目指すもの
何度も繰り返している通り、今、能登の復興に必要なのは、「若者の力」です。
そして、御祓川が能登留学を運営していて痛感するのは、「学生を呼ぶことができるのは、学生。」ということ。前述の通り、1人の学生をキッカケにして、多くの若者がまた能登と縁を結んでいく光景を、この2年間でたくさん目にしてきました。
このプロジェクトが目指すのは、そんな「最初の1人」になるかもしれない若者たちと沢山繋がること。
そして、その若者たちが、「最初の1人」になるキッカケを能登で作っていくこと。
そのために、まずはあなた自身が「最初の1人」となって、能登と若者を結ぶ「コーディネーター」になりませんか?これは、民間まちづくり会社のコーディネーターたちと共に、能登の復興を「縁の下から支え続ける」仕事です。「一体、復興とは何なのか?」私たちが問われ続けているこの問いを共有しながら、「手触り感」と「手探り感」しかない【復興の過程】を一緒に過ごしてみませんか?
プログラム要項
| 期待する成果 |
①「能登の復興」に関心のある学生たちのコミュニティ(ex:学生団体)を立ち上げる。 ② ①をキッカケに、「若者×能登×復興」のプロジェクトが2つ以上動き出している状態。 ③ ①のコミュニティの所属メンバー100名! ④ 学生向けの「能登復興スタディツアー」を1回開催する。 ⑤ インターン終盤には、次期「学生コーディネーター」が誕生している。
|
| 活動内容 |
【STEP.1】< 復興の現場を知る >(1ヶ月目) 能登のこと・御祓川のことをインプットするのと同時に、能登の復興に取り組んでいるプレイヤーたちの想いや現状、活動について把握し、「復興の課題」や「若者の活躍シロ」についての理解を深める。 ・プロのコーディネーターたちに帯同し、復興プレイヤー達を訪問したりヒアリングをして関係をつくる。 ・特に、能登で活動している若者をマッピングし、「若者×能登×復興」の事例集をつくる。
【STEP.2】< 能登の復興に関心のある学生とつながる!~企画編~>(2ヶ月目) 「能登や復興に興味はあるけど、どうすればいいか分からない」「能登と繋がりたい!」と思ってくれている学生との【接点】を企画しましょう!
この期間に必ず企画してほしいのは、学生向けの「能登復興スタディツアー」の企画です。 そのほかに、例えば、能登から近い金沢の大学生向けのイベント企画や、県外学生向けのオンライン企画など、学生の視点を活かした「若者と能登がつながる企画」を沢山考えましょう!
【STEP.3】< 能登の復興に関心のある学生とつながる!~実施編~>(3~4ヶ月目) STEP.2で企画したものを社内に提案し、実施する企画を選定したら、今度はやってみる! 企画のブラッシュアップ~集客~実施までを、いくつかの企画で挑戦してみましょう!
【STEP.4】<「若者×能登×復興」をテーマにした学生コミュニティを立ち上げよう!>(5ヵ月目) 実施した企画に参加してくれた学生たちに呼びかけて、「若者×能登×復興」に挑戦する学生コミュニティを立ち上げましょう!目指せメンバー100名! ※コミュニティの形式は、学生たちや受入担当者と相談しながら決めていきましょう。
【STEP.5】<学生コミュニティから、「若者×能登×復興」プロジェクトを立ち上げる>(6ヵ月目) 「何かしたい」という想いのある学生たちと、能登のニーズをつなげ、彼らが「最初の1人」となるプロジェクトを一緒に立ち上げましょう! STEP.1で理解を深めた、能登の課題やニーズ&学生の活躍シロの両方を把握しているコーディネーター(あなた)の腕の見せ所。ここで立ち上がったプロジェクトが、能登の復興に「ちゃんと」つながる取り組みになっていくように。
|
| 得られる経験 |
■ リアルな復興の現場を沢山見て、災害復興の課題や展望をプレイヤー達と共に考える経験 ■ プロコーディネーターたちと共に、持続可能な地域づくりに向かうプロセスを担う経験 ■ コミュニティの立ち上げやイベントの企画・運営を通じた他者の巻き込み力 ■ 地域のプレイヤー達を同じ視点に立って支える「地域コーディネーター」という仕事 ■ 答えのない問いに向かって、意図して仕掛け形にする0→1の経験
|
| 対象となる人 |
■ 災害復興の現場や課題に関心があり、自らも復興を担う一員になりたい人 ■ 過疎地域における持続可能な地域づくりの、最前線の現場や考え方・手法学びたい人 ■ 学生だからできることにこだわって、災害復興の活動に取り組んでみたい人 ■ 地域コーディネーター(中間支援)という仕事や生き方を知りたい人
|
| 期間 |
(長期)4〜6ヶ月間 ※期間や開始時期は相談可能。 |
| 活動条件(目安) |
■ 石川県内の大学生 ■ 日数:週3~5日程度 ■ 時間:9:00~18:00(基本活動時間は8時間、休憩時間1時間)
|
| 活動場所 |
■ 活動場所:banco(株式会社御祓川) 石川県七尾市生駒町3番地3 ※オンラインとの併用も可能 ■ 宿泊場所:石川県七尾市インターンハウス ・ 17,000円/月(共同食費生活費/水道光熱費ネット代込み) ・活動場所まで徒歩10分 ※宿泊なしで通いでも可
|
| 募集人数 |
1人 |
| 活動支援金 |
30,000円/月 |
受入団体からのメッセージ
株式会社御祓川 能登留学コーディネーター/大鋸 魁星
能登には今、若者の力が必要とされています。しかし現状は、それぞれが個々に奮闘しており、大きな流れにはなり切れていません。今回のインターンは、その点在する思いをつなぎ、未来へと動き出す力を形にしていく試みです。小さな行動が集まれば、地域を変える確かな力になる。その最初の一歩をともに踏み出す場として、このプロジェクトが用意されています。能登の明るい未来のために、挑戦してみませんか?
お問い合わせ